島根県浜田市のミネラルウォーター製造企業ケイ・エフ・ジーは、従業員65人の企業で、8年前から外国人労働者の雇用を開始した。地元の高校からの採用が難しくなったことが背景にある。現在、技能実習生3人と特定技能で働く外国人2人を雇用している。
ベトナム人のチャン・ティ・トゥ・ハーさんなど、複数の外国人がミネラルウォーターの容器を製造する機械を操作する業務に従事している。同社は近くの一軒家を借りて寮として提供し、家賃の一部を補助する待遇を整えており、働き手たちは自国の家族への仕送りに収入を充てているという。
しかし、昨年秋には7年ほど勤続していた特定技能の女性労働者が、県内の大手企業への転職を決めた。この女性は日本語能力が高くリーダー格の存在であったが、より高い賃金を求めての転職であった。同社の戸津川隆元社長は、外国人労働者それぞれが独自のネットワークを持っており、転職は止められない現実があると述べている。
今後、新しい制度である「育成就労」が始まることに伴い、一定の条件を満たせば働き手が同じ分野の別の職場に移ることが可能になる大きな変化が生じる。ケイ・エフ・ジーは外国人労働者の定着に向けて、全従業員を対象としたアンケート調査を実施し、働きやすい職場づくりに着手している。
