広島県福山市駅家町万能倉の工事現場で21日午後1時40分ごろ、2階建て社屋の新築工事中にインドネシア国籍の技能実習生・アンギサプトラプラナタさん(22歳、岡山市南区在住)が高さ3メートル以上の足場から転落し、胸部に鉄骨が突き刺さる重大な労災事故が発生した。
アンギさんはその後病院に搬送されたが、事故から約4時間半後に死亡が確認された。死因は胸部に鉄骨が刺さったことによる胸部外傷とされている。警察は労災事故として当時の状況を調査している。アンギさんは事故発生時にヘルメットと安全帯を着用していたことが確認されているが、それでも足場からの転落を防ぐことはできなかった。
転落した瞬間を目撃した者はおらず、転落に至った詳細な経緯については現在も調査が続いている。建設現場で作業にあたる技能実習生の受け入れ企業および監理団体にとって、今回の事故は安全管理体制の再点検を促す事案といえる。保護具(ヘルメット・安全帯)の着用だけでは転落事故を完全に防げないケースがあることを踏まえ、足場の構造的な安全性の確認、作業員の動線管理、単独作業時の監視体制など、複合的な安全対策の実施状況を改めて確認することが求められる。
また、転落時に目撃者がいなかった点も踏まえ、高所作業における作業員の所在把握や緊急時の通報体制の整備についても点検が必要となろう。
