北海道京極町の農業法人で働く特定技能のミャンマー人労働者が、法人を実質的に運営する町議やその息子から暴行や暴言、不当な給与天引き、セクハラを受けていた問題が明らかになった。被害者は19歳から30歳の女性4人と、暴行・暴言の動画や音声を記録していた男性である。
19歳から30歳の女性4人は脱出前に暴力やセクハラの被害を受けており、男性も脱出を余儀なくされていた。被害者らはAさん(30)が7月17日に、残り3人が7月29日に相次いで脱出し、全国の支援ネットワークや労働組合の支援により、札幌市内の教会に保護された。
Cさん(20)は真夜中に寮の部屋で救出者の車のヘッドライトを見たとき、それを「希望の光だ」と感じたと述べている。被害者らを保護している札幌市内の教会は、家賃を無料で提供し、食費は寄付などでまかなっているという。札幌地域労組は1974年に結成された札幌市を中心に活動する地域型ユニオンで、正社員だけでなくパートや派遣、アルバイトなども加入でき、労働相談や会社との交渉を行っている。
同労組は過去にベトナム人従業員の雇い止め問題やベトナム人技能実習生の不当解雇問題など、数々の外国人労働トラブルの解決に携わってきた。実質的に運営する親子は取材に応じておらず、不当な労働環境の実態の全容は明らかになっていない。
